
男は何故浮気・不倫するのか
あいかわらず、週刊誌は有名人の浮気・不倫を追いかけまわし、
世間は有名人の浮気・不倫に興味津々で、なんら権利も利益もないのに浮気者を批判している。
それでも浮気・不倫はなくならない。
男は何故浮気・不倫するのか。
その疑問に、統計的な解を求めた論文がある。
Who is sexually faithful? Own and partner personality traits as predictors of infidelity
不倫の予測因子としての自身およびパートナーの性格的特徴
これは、
不倫と、夫と妻それぞれの性格的特徴の相関を調査・統計分析したものである。
これによると夫の不倫と相関が高いのは、
- 妻の神経症性向
- 妻のナルシシズム(自己愛性向)
妻の不倫と相関が高いのは、
- 妻(つまり本人)の外向性性向
- 夫の神経症性向
という結果である。
つまり浮気・不倫して、不誠実なことをしてしまうのは、本人だけじゃなくて、パートナーのパーソナリティも影響するということだ。
むしろ、妻(女)は本人のパーソナリティが関連するのに、
夫(男)は、妻のパーソナリティしか関連しない。
男の浮気・不倫では、本人が外向的かどうかは関連がない。
なお、神経症性向とか外向性と言っているのは、
ビッグファイブという、最も信頼性の高い性格診断のことで、人の性格の特性を5つの強さで表している。
ココ
で、無料でできるのでやってみるとよい。
5つの特性とは、
①外向性:積極的な性格⇔おとなしい性格
https://big5-basic.com/front/index.php
②協調性:他人を思いやる性格⇔自己中心的性格
③勤勉性(誠実性):真面目な性格⇔ふざけることの多い性格
④情動性(神経症的傾向):細かい性格⇔何事も気にならない性格
⑤創造性(開放性):クリエイティブな性格⇔保守的な性格
のこと。
まあ、普通の大人なら、だいたい自分のことは予測できるだろう
上の結果で自己愛(ナルシシズム)が出てきているのは、
この調査ではビッグファイブに加えて、自己愛の強さも個人の特性に加えているからである。
(自己愛の強さも別の診断がある)
この結果からわかることは、
パートナーに浮気をしてほしくないと思っているなら、まず、自分と相手の性格傾向を知ることだ。
あなたが男性でも女性でも、神経症傾向(neuroticism)が高いなら要注意。
そういうところをパートナーに見せたり、要求したりしないことをおすすめする。
加えて、
あなたが男性なら、相手の外向性、
あなたが女性なら、自分の自己愛の強さを確認する。
活発な女性や、相手の束縛が強い男性は浮気する確率が高いので注意しよう。
この論文のなかで、パートナーの神経症傾向と夫婦間の満足度は逆相関の関係にある。
パートナーが神経質だと夫婦間の満足度は下がり、
パートナーが大雑把な性格だと夫婦間の満足度は上がるのだ。
男女関係なく。
こういうのは、言われてみれば、そりゃそうだよなと予想がつくものであるが、
統計分析の結果が重要なのは、そういう事象が数字として裏付けられてしまうということなのだ。
付き合っている相手が神経質だと浮気されやすい、
という事実をよく覚えておこう。